全体システムの構築
制御システム、倉庫・物流管理システム、ビッグデータを活用したシステム、生産管理システムなど、工場のあらゆる制御・管理システムを、規模の大小に関係なく相互のつながりも含めた最適な全体システムを提案・実現します。
IT・DX関連技術
IoTセンシング、HMI、RFID、自動化・最適化技術、データ分析・将来予測、データ連携プラットフォームなど、最新のIoT・DX技術を組み合わせて効率化と生産性向上を図り、将来に渡って色あせない工場を実現します。
また、工場建設時においても、ドキュメントハンドリング・改造工事シミュレーション・リモート施工管理などのIT技術を活用して、効率的で高品質なサービスを提供します。
省エネ
SDGsへの対応や脱炭素社会の実現には、新規に建設する工場の 「省エネ」 は必要不可欠です。KECでは、ユーティリティーなどの熱源・冷熱源の省エネから、空調換気設備や生産プロセスに踏み込んだ省エネまで、幅広い分野の省エネ技術と製品群から、お客様の目的や運用状況に適した提案を行い、お客様のエネルギー問題を解決します。
電動機(モーター)へのインバーター導入による省エネ(例)
ポンプ、ファンなど回転機器のモーターをインバーター駆動とし、センサーと組み合わせて制御することで、必要以上の出力をカットします。
省エネ全体空調換気システム計画(例)
パイプレス関連技術
パイプレスプラント(例)
効率化や人が介在する部分の 「省人化」 「省力化」 は工場建設において重要なポイントです。1カ所で複数の原料を計量する設備や中継ラック(多目的立体自動倉庫)の併設、タンクを移動させて固定配管を削減し洗浄技術を組み合わせた設備(全自動・半自動・手動何れも選択 “可”)を提案します。
F³ system (Free Field Factory system)
- 内部ステーション方式のメリット
- ・外部搬送機器(水平・垂直)が不要→コストカット、故障の低減
・工程の内部完結→立体化、省スペース
・各工程の集中取り扱い→総機器数の低減
洗浄技術
KECでは様々な分野で培った洗浄に関するノウハウを活かし、「構造」 「材質」 「表面処理」 「媒体」 「システム」 などを工夫し、危険物を用いた洗浄 / CIP洗浄 / 三次元ノズル洗浄 / 混相流洗浄など、状況に合った洗浄技術を提案し高品質な製品を製造できるプラントを設計・施工します。
計画上のポイント
- プロセス検討段階で必要な洗浄を考慮し、必要時間・オペレーターの操作を考える
- コンタミネーション許容値を把握する
- 被洗浄物・洗浄対象を明確にし、最適な方法を考える
- 必要な場合はテストを実施して効果を確認する
- 従来の技術のみならず、新しい技術も取り入れる(危険物 / 特殊活性剤 / 混相流の活用等)
容器の洗浄(例)
内部構造や仕上げ、洗浄液の物性、圧力に応じて様々なノズルを選定します
配管の洗浄(例)
- 混相流洗浄のメリット
- ・少ない洗浄液で大きな効果が有る=洗浄液を減らせる
・気体が分裂、凝集する際のエネルギーを洗浄に使える(キャビテーション効果)
・様々な配管形状、長いルートの配管に対応できる
環境対応技術
KECではSDGsの観点から、工場建設にクラレグループ製品を用いたシステム提案をはじめ、排水廃液・排ガス処理システムの提案や、個々の生産プロセスに合った最適な処理システムを提案します。またサスティナビリティや環境対策の観点からカーボンニュートラルに向けたユーティリティーの提案などを行い、お客様のSDGs推進に貢献します。
計画上のポイント
- 発生源の情報をつかみ、それらを減らす、または集中的に捕集する
- 最終的に処理する対象物の物性・量・濃度・変動具合の把握・インフラの確認
- 目的物を的確に処理し、運転管理する
- 適用法規(上乗せ基準も含めて)規格の把握と理解
- コスト意識(イニシャル・ランニング)
クラレグループ企業リンク
(株)クラレ 環境ソリューション事業部
活性炭、機能性活性炭、窒素ガス分離装置、リチウムイオン電池負極材
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(株)クラレ アクア事業推進本部
限外ろ過・精密ろ過膜モジュール、中空糸膜モジュール
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クリーン化技術
「塗料」「インキ」「食品」「医薬」「化学品」等各分野におけるクリーンな製造方法の考え方はさまざまです。KECでは「ミニエンバイロメント」(局所的清浄環境の構築)の考え方を導入し、品質・コスト・工期・動線・省エネなどで多くのメリットを生かした工場建設を進めます。また、医薬・食品・電材等の分野においては、様々なクリーン対応技術を駆使して生産設備の要求に応じたクリーンな空間を実現します。
「全体エリアクリーンルーム化」の例
「ミニエンバイロメント」 の例
「入場・更衣手順」の例
医薬品製造施設 クリーンルーム
測定・解析技術
KECでは、お客様のプロセス改良や新規プロセス開発、最適な機器の選定、運転条件の最適化に対応するため、「Aspen Plus ®」(Aspen Technology, Inc) を用いたプロセスシミュレーションや、CAE (Computer Aided Engineering) 解析等により、さまざまな解析・評価を行っております。特に反応・撹拌分野においては、様々な業種の多種多様な撹拌設備の導入実績があり、お客様の製品や高品質化の要求に合致した撹拌翼や撹拌の方法を提案致します。実機導入前に撹拌シミュレーションを実施することにより、撹拌状態の確認、伝熱性能評価、翼形状や内部構造物に対する問題点の抽出を行い、お客様に最良のパフォーマンスが発揮できる撹拌設備を周辺設備と併せて提案します。
プロセスシミュレーター Aspen Plus ® (Aspen Technology, Inc)
CAE解析
近年の工場は、デジタル技術を活用して、「生産性向上」 「品質改善」 「安定運転」 などの課題を解決することが求められています。KECでは、プラントに設置した各種センサーやシステムから様々なデータを収集し、蓄積・可視化・解析することで、これまで把握できなかった事象の関係性や要因を特定できるビッグデータ解析ソリューションをご提供しております。ビッグデータ解析で得られた知見は、プラントにフィードバックして活用することで、様々な課題を解決し、新たな価値を創造します。